たまたま訪れたMicrosoftストア(アメリカにあるAppleストアのような実店舗)にて、日本ではまだ発売されていない(購入当時)新型Surface ペンが売られているのを見つけしまい、思わず衝動買いしてしまいました。
Surface Pro4向けの旧型でもそれなりに満足していたので、購入することは考えていなかったのですが、在庫不足の状況で見つけてしまい、つい衝動買いという感じだったのですが、実は買い換える価値のあった買い物でした。
Surface Pro4 向けの旧型との比較を交えて以下でレビューしたいと思います。
新Surface ペンとPro 4向け旧型との違い
新Surface ペンの旧型(Surface Pro4向けのもの)との違いは主に以下の二つです。
- 筆圧感知が1024段階から4096段階に進化
- 傾き検知機能の追加
ペン自体は、Surface Studio、Surface Laptop、Surface Book、Surface Pro 4、Surface Pro 3、Surface 3で互換性があるようですが、傾き検知機能が使用できるのは、現状で公式でアナウンスされているのは新型Surface Proのみのようです。
参考: Microsoftストア
ペンのデザインは双方ともほぼ同じですが、新型には旧型にあったクリップが無くなっています。Type Coverにはさむことができてわりと便利な気がしていたのですが・・・。無いほうがデザインとしてはスッキリしていますね。
パッケージ同梱物
パッケージに含まれている内容は非常にシンプルで、ペン本体および説明書や保証書の紙類だけです。
なお、旧型には同梱されていたSurface ペン先キットは含まれていないため注意してください。このためペン先もセットも購入すると実際の価格差(税込みで新型は¥12,744 、旧型は¥8,424)よりもさらに価格差が広がります。
描き心地の比較
遅延
遅延に関しては、以下の記事でSurface Proのレビューをした際にも述べた通り、Surface Proの本体側が処理を行っているため、新型でも旧型でも特に違いは感じられませんでした。
遅延は約21msとすでに十分に少ないため、実用上問題になるとは思えません。
描画位置
個人的には描画位置の正確性が向上したことが一番の改善点だと思います。こちらも以前のSurface Proのレビュー記事でも書いた通り、Surface Pro4向けのペンには、実際に線を描いた場所と、描画される位置にズレが感じられます。実際に写真を撮ってみましたので、以下をご覧ください。
ペン先と線に若干のズレがあるのがわかるでしょうか。これは意図的にペン先をずれた場所に置きなおしたわけではなく、線を描いているとペン先よりも少し上の場所に線が描画されていきます。ペンを垂直に立てて描けば感じられませんが、そんな描き方はあまりしませんよね・・・。
一方以下が新型を使用した際の写真です。
ペン先の設置位置と線が描画される位置がピッタリ一致しています。これは使用中の違和感の改善に大きく寄与しているように感じます。
おかげで新型だとストレスなく線を引くことができるようになりました。おそらく傾き検知を行えるようになったことで、ペンが傾いた際に最適な描画位置を算出できるようになったのではないでしょうか。
筆圧感知・傾き検知
筆圧感知の向上に関しては私の使用用途ではあまり感じられませんでした。複雑なイラストを描くわけでは無いので、このあたりの恩恵はあまり関係ないですね。特に不満もないので全く問題はないです。
傾き検知は旧型には無い機能ですので、すぐにわかります。以下のようにペンを寝かせていくにしたがって、線の太さが自然に太くなっていきます。鉛筆を使用している時と似たような感覚で使用することが可能です。
あとがき
Surface Proのレビュー時には、Surface Pro4向けのペンで割と満足してしまっていると書いていたのですが、実際に購入して比較してみると、特に描画位置の正確性が改善されたことが非常に大きく、もう旧型に戻る気には全くなりません。私のように主な使用用途がメモを取ることでも、買い替える価値のある商品だと思います。
コメント
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