モデル別 北米新販売台数と各モデルの解説【2017年 春】

今回は自動車大国である北米の自動車販売状況にについてご紹介したいと思います。日本の状況とは全く異なり、詳しく見ていくとなかなか興味深いです。

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車種別販売台数

2017年中の2017年4月時点での総販売台数を、以下の表にまとめました。

モデル 販売台数
Ford F-Series 275,938
Chevrolet Silverado 168,621
Ram P/U 162,520
Nissa Rogue 128,807
Honda CR-V 126,728
Toyota Camy 114,887
Honda Civic 112,865
Toyota Corolla 112,539
Toyota RAV4 112,290
Ford Escape 101,975

出典:goodcarbadcar.net

見たことのない名前も多いのではないでしょうか。上位3つは全てピックアップトラックで、いわゆる北米ビッグ3であるフォード、GM、クライスラーの各社から販売されているものです。ちなみにシボレーがGM傘下、ラムがクライスラー傘下です。

3強ピックアップトラック

4位の日産 ローグは、エクストレイルの北米名です。

5位のホンダ CR-VはコンパクトSUVカテゴリに入るSUVで、日本ではもう販売されていないモデルです。コンパクトSUVという括りですが、日本で人気のホンダ ヴェゼルより一回り大きい車種となります。ちなみにヴェゼルは北米ではHR-Vという名前で販売されていますが、販売台数は28,223台の61位どまりです。またハイブリッドモデルは販売されていません。

CR-V

6位のトヨタ カムリは近々日本でも発売されるカムリと同じものです。

7位のホンダ シビックは最近日本で販売が復活しましたが、こちらも北米のものと同じものとなります。

8位のトヨタ カローラは日本で売っているものとは全くの別物です。日本のカローラアクシアよりもシャープでカッコよくないでしょうか。日本でもこのモデルで出してくれればいいのに・・・。

トヨタ カローラ

9位のトヨタ RAV4も日本ではもう販売されていないコンパクトSUVモデルで、見た目は少しC-HRに似ています。発売日はRAV4のほうがかなり前です。日本ではトヨタの人気SUV、ハリーアーのプラットフォームとして、北米RAV4と同様のものが使用されています。

RAV4

10位のフォードエスケープはフォードのコンパクトSUVで、サイズ的にはローグ、CR-V、RAV4とほぼ同じです。

不動のピックアップトラック人気

北米自動車販売台数で上位3つは不動です。フォードのFシリーズ人気は群を抜いており、販売台数も桁違いです。ちなみに日本の2016年の新車売り上げ台数ナンバーワンはトヨタ プリウスで248,258台で、Fシリーズはたった4ヶ月でそれ以上を売り上げていることになります。

どのモデルも、最小のモデルで長さは軽く5m、幅は2mを超えるため、日本には全く縁の無い車ですね・・・。ちなみにこんなに売れているピックアップトラックですが、実は北米の都市部で見かけることはあまりなく、田舎の方に行くに従って割合が増えてきます。このことから主なユーザーは白人労働者層となっていると考えられます。

日本車のコンパクトSUV人気

上位3モデルのピックアップトラックから少し販売台数に開きがありますが、4位、5位、9位には日本メーカーのコンパクトSUVが並びます。コンパクトSUVは北米でも特に人気のあるモデルで、10位にはフォードのモデルが入っていることから、トップ10中4車種がSUVです。

人気のカテゴリーなので各社から販売されていますが、このカテゴリーでは日本メーカの車種が圧倒的な人気です。

侮れないセダン人気

6、7、8位には日本メーカーのセダンがつけています。ちなみにラング外のものでも、ホンダ アコードが96,753台で11位、日産 アルティマが94,248で12位、日産 セントラが71,669台で17位となっており、セダンモデルがよく売れていることがわかると思います。聞きなれない名前も何個かあると思いますが、整理すると以下のようになります。

ミッドサイズ コンパクトサイズ
カムリ カローラ
アコード シビック
アルティマ セントラ

日産アルティマは日本ではティアナとして、日産セントラはシルフィーとして販売されています。

全長4.8mを超えるカムリでもミッドサイズなことにビックリですね。ちなみにミッドサイズの上はフルサイズとなり、トヨタからはアヴァロン、日産からはマキシマというモデルが販売されています。ホンダはアコードより大きなモデルは販売していませんが、上位ブランドであるAcuraからRLXという日本でホンダ レジェンドとして販売されているモデルで展開しています。ちなみにトヨタ、日産もそれぞれ上位ブランドのレクサス、インフィニティで同様の戦略をとっていますが、それはまた別の機会に紹介させていただきます。

存在感のないミニバン・スモールカー

日本で大人気のミニバンですが、北米ではイケてないというイメージが強く持たれており、全く人気がありません。ミニバンで1番売れているのはトヨタ シエナで順位としては41位、売り上げ台数は36,262台となっています。ちなみにシエナはトヨタが販売している唯一のミニバンで、アルファード・ベルファイアより長さも幅も大きいモデルとなります。

トヨタ シエナ

スモールカーの存在感の無さも日本と全く異なる点です。もちろん日本の軽自動車規格の車は北米には存在しませんが、小さな車も販売されていないわけではありません。しかし、最も売れているモデルがトヨタのヤリス(日本ではヴィッツとして販売)で、84位どまりです。

あとがき

日本では全く見ないピックアップトラックや意外なセダン人気など、事情が全くことなるのが面白いですね。日本メーカも日本では販売していない魅力のあるモデルを多数展開しています。このような日本で販売されていないモデルについても、今後より詳しく紹介していきたいと思います。

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