【長文レビュー】Amazon EchoやAlexaを2週間使って感じたメリットや不満

我が家にAmazonのスマートスピーカーのAmazon Echo Plusがやってきてから約2週間。色々な機会でAmazon Echoを使う機会が増えました。

実際にしばらく使用して感じたメリットや不満点など、感じたままにまとめてみました。以下長文になりますが、よろしければ参考にしてみてください。

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Amazon EchoをAIスピーカーたらしめるAlexa(アレクサ)

Amazon Echoは、基本的にはEcho Dot、Echo、Echo Plusのどのデバイスでもできることは変わりません(単純に音質が違うかEcho Plusではスマートホームデバイスのハブ機能も利用可能)。

その根底を成しているのが音声AIアシスタントのAlexa(アレクサ)です。Alexaはクラウド上の人口知能で、こちら側の色々な質問や要求に応えてくれる賢いAIです。

Alexaのことや、Alexaを使って何ができるのかについての詳細は、以下の記事を参考にしてみてください。

最近話題の人工知能やスマートスピーカー、そのひとつにAmazonが発売しているAmazonエコーシリーズがあります。 Amazon エコーって何?、AIアシスタントのAlexaって?そもそも何が...

優れた音声認識能力とAlexaの高い理解力

Amazon Echoはスマートスピーカーなので、Alexaとの対話は話しかけて行う必要があります。

声が聞き取れないといったケースはほぼ無し

Amazon Echoシリーズの音声認識能力はとても優秀。Echo Dot、Echo、Echo Plusの全てデバイスで性能は同等で、どのデバイスも7つのマイクを搭載しており、様々な角度から来た声を拾うようにできています。

7つのマイクを搭載 (出典: Amazon)

そのおかげで、部屋の隅から離れたところにあるAmazon Echo Plusに話しかけても、きちんと反応してくれます。

たとえAmazon Echo Plusが音楽を再生している時でも、ちゃんと認識します。音楽が流れている時は、こちらが気持ち大きめに声をかけている気もしますが、無理に大きくしているわけではありません。

AmazonEchoPlusListening

呼びかけるとリングが光ることで、こちらの話を聞いた状態となっていることがわかる

話しかける内容は多少曖昧でも大丈夫

LightSetup2

こちらが話しかけた内容も、Alexaが対応している内容であればきちんと理解してくれます。Alexaが理解してくれなくて、何回も言いなおさなければならない、といったことには今のところ遭遇していません。

多少曖昧な内容でも、Alexaはユーザーが何を意図しているのかを汲み取って対応しようとします。

そのため、対応しているコマンドそのものを覚えて伝えなくても、普通に会話する感じでAlexaに話しかければよいので、気軽に利用できます。

劇的に生活を変えてくれた・・・というわけではない

そんな賢いAIアシスタントが我が家にやってきて、我が家が一気に未来になった・・・ということはありませんでした。

でもカップ麺を作る時にタイマーを設定してもらったり、お出かけ前に渋滞情報を聞いたり、お店の電話番号や営業時間を聞いたり、生活を少し便利にしてくれる色々な恩恵を受けています。

AmazonEchoPlusFront

これらは必須かといわれると、そうではありません。タイマーは時計を見たり個別に設定することもできましたし、渋滞情報やお店の情報はスマートフォンで検索すれば今までもわかったことです。

そのためAlexaはできなかったことをできるようにするものではなく、面倒だったことを手助けしてくれる存在と考えた方がよさそうです。

こどもの遊び相手にも最適

我が家には4歳児がいるのですが、Amazon Echoが来たその日からAlexaは彼の遊び相手にもなっています。

最初に見たときこそ怪訝そうにしていましたが、大人がAlexaにお願いしているのを聞いてからは、自分でも色々なことを聞き始めました。

「今何時?」
「ブタの鳴き声は?」
「ハッピーバースデーの歌を歌って」

起きた時には「おはよう」、寝る前には「おやすみ」と完全に家族の一人のような扱いです。これからの子供は、AIと会話するネイティブ世代となるのかもしれません。

音楽をより身近にしてくれたAmazon Echo

スマートスピーカーの一番の売りは音楽再生機能と言われることが多いです。

ですが正直なところAmazon Echoの購入前は、スマートスピーカーといってもAIアシスタントなんだし別に音楽を聴くのは主要な用途じゃないでしょ、と思っていました。

ところが一転、Amazon Echoが来てから、自然と部屋に音楽が流れている機会が増えました。

実は我が家はもともと音楽を頻繁に聞く家ではありません。といっても全く聞かないわけでもなく、いざ聞くとなった場合は音源の入ったPCやスマートフォンで音楽を選択したり、YouTubeを開いたりして、さらに無線スピーカーに接続して再生するということを行なっていました。

ただ、これを能動的に行うのって結構面倒なんですよね・・・。

MusicImage

でもAmazon EchoならAlexaにお願いするだけで再生してくれる、我が家にとっては結構画期的でしたコレ。

音楽を自分で選ぶ必要がない

いざ音楽を聴くといっても特に特定の何かが聴きたいわけではない。そんな時でも、ただ「音楽を流して」、「ヒット曲を流して」というお願いをすると、Alexaがオススメのプレイリストを勝手に選択してくれます。

ちょと落ち着いた雰囲気にしたい時にはジャズやクラシックを流して、などジャンルでの指定も可能。

特に小さいこどもがいる家庭では、クラシックなどの落ち着く曲を流している家庭も多いかと思います。特に手の離せない小さなこどもがいる家庭にこそ、手間なく再生可能なこの機能は有用だと感じました。

Prime Musicの恩恵で音楽聴き放題となっている

Amazonプライムに加入していると、Prime Musicのサービスが自動でついてきます。Prime Musicでは100万曲以上が聴き放題と謳われており、メジャーどころのヒット曲などもカバーされています。

我が家はAmazonプライムに加入していますので、このサービスのおかげで、上記のようにお願いするだけで音楽を再生してくれるという環境が構築されています。

Amazonではこの他にもAmazon Music Unlimitedという、より多くの楽曲をカバーしたサービスも提供されています。

ですが我が家は前述のように、何か特定の曲を再生したいというよりは、オススメやヒット曲を適当に流していてくれればそれで良いという使い方が合っているので、Prime Musicでも十分に満足しています。

なお、Prime MusicとMusic Unlimitedの違いは、以下の記事で詳細に解説していますので、詳しく知りたい方は参考にして見てください。

Amazonの音楽配信サービスには、「Amazon Prime Music」と「Amazon Music Unlimited」という、2タイプの音楽配信サービスがあります。 これらはどちらもAm...

音量が一定でないという不満も・・・

以上のように音楽再生機能には満足しているのですが、一点不満点としてあげられるのが楽曲の再生音量。

どうも楽曲によって音量が違うようで、色々と再生していると、同じ音量設定では音が大きすぎたり、逆に聞き取りにくかったりということがあります。

基本的にはAlexaの話し声に合った音量になっていてくれるとうれしいんですが・・・。この辺りは今後の改善に期待したいところです。

音質はソコソコ、でも使い勝手は抜群

必要十分な性能でそれなりの音質を提供するスピーカー

Amazon Echo Plusは、Amazon Echoシリーズの中では最も良いスピーカーを積んだモデルです。

といってもウーファーのサイズは通常版Amazon Echoと同じ2.5インチ、ツイーターのサイズは0.2インチ大きいだけの0.8インチです。これは少しいいPC用スピーカーぐらいのレベルのもので、音の違いがわかる人もあまり多くはないかもしれません。

AmazonEchoPlusSpeaker

Amazon Echo Plusのスピーカー (出典: Amazon)

特に我が家には音楽再生用のスピーカーもあるので、それとは比べるレベルにもありません。そもそもサイズもコンパクトなので過度な期待をするのは酷というもの。

ですが出力は必要十分なので音量に不安はなし。半分ぐらいの音量設定でもリビングルームをカバーするのに十分な音量を提供してくれます。ただしあまり音量を上げすぎると歪んだ感じの音になると感じることも。

音質としては低音に寄りすぎているということはなく、だからといって不足しているわけでもなく、バランスの良い音を出してくれる印象です。個人的には低音に寄られるのはあまり好きでは無いのでこれは好印象。

またAmazon EchoとEcho Plus はDolbyデュアルスピーカーというものを搭載しており、これは音の広がりに一役買います。部屋の真ん中に置くと確かにイイ感じに鳴ってくれるのですが、部屋の真ん中には邪魔なので置けないのが玉に瑕。

部屋の隅に置く限りは、あまり音に広がりを感じるといった感じではありません。

ですがAmazon Echoの最大の利点は、Alexaにお願いするだけですぐに音楽が再生できることです。その機能を外部配線無しで、この音質で提供してくれるなら問題ありません。

AmazonEchoPlusConnecters

音声外部出力端子を背面に搭載

音質が不満なら、外部出力端子を利用してスピーカーを接続することもできますし、Amazon EchoにBluetoothスピーカーを接続して、そのスピーカーを利用するという拡張性もあります。

この自由度の高さはAmazon Echoならでは。なかなか死角のない良いデバイスです。

Bluetoothスピーカーとしても利用可能、接続方法も簡単

Amazon EchoやEcho Plusは、Amazon Echoデバイス自体をBluetoothスピーカーとしても利用可能です。つまりパソコンやスマートフォンの外部スピーカーとしても利用可能なのです。

AmazonEchoOnMac

Macに繋いだEcho Plus

これは個人的にはうれしい機能でした。普段はMacBook Proの内蔵スピーカーだけを利用しているのですが、現在我が家のAmazon Echo PlusはMacBook Proの横に鎮座しています。

つまりちょっと良いPCスピーカーとしても利用できる環境が同時にできたのです。

ちなみにMacBook Proとの接続には、Alexaに「MacBook Proに繋いで」とお願いするだけなのでとても簡単でした。

スマートホーム機能はとても便利、我が家のスマート化が捗るかも

我が家では、Amazon Echo Plusの導入と同時に、Philipsのスマート電球Hueを導入してみました。

セットアップも拍子抜けするほど簡単で、もっと色々と導入してみたいと思わせてくれるものでした。最初はお試しで一つの電球だけではじめたのですが、今ではキッチン、リビング、ダイニングに導入しています。

キッチンの電気だけをつけてもらったり、特定の場所だけではなく全ての電気を消してもらうことも可能です。朝の忙しい時間などに消して回る必要がなく、一言電気を全部消してとお願いするだけでいいのはかなり便利です。

Amazon Alexaアプリでもスマート家電をコントロール可能

Amazon Echo Plusに設定されているスマート家電デバイスは、スマートフォンのアプリであるAlexaアプリでもコントロールが可能です。

AlexaAppLightControl

電気のON・OFF、明るさの調整が可能

もちろんこれはAlexaにお願いして声でもコントロール可能なものですが、アプリでこれが操作できる利点は、遠隔地でも操作が可能な点です。

声で操作する場合は家にいなければなりませんが、アプリで操作する場合は、どこにいても操作が可能なのです。

これで電気の消し忘れなども出先で確認できますし、例えば旅行時でも防犯のために電気をつけたり消したり、といったこともできます。

色々なデバイスの登場にも期待

LightSetup3AlexaやAlexaアプリを通じた電気のON・OFFは確かに便利です。ですがそれだけではまだまだスマートホームとは言い難いでしょう。

例えばAlexaにも対応したスマートロックQrio Smart Lockを利用すれば、鍵を持ち歩かなくても外出できるようになりますし、鍵をきちんとかけたかを出先で再確認することも可能です。

Oittmのスマートコンセントを用いれば、コンセントにつながるデバイスであれば何でもコントロール可能です。

iRobotの自動掃除機ルンバなどの家電もAlexaに対応しています。

我が家では次に何を導入すべきかはまだ決めきれていません。ですが今後ますます多くのデバイスがAlexaに対応してくれることが期待されます。今後我が家をスマートホーム家していくのがますます楽しみです。

あとがき

Amazon EchoやAlexaを導入して感じたことは、とにかく全てが簡単ということでした。わからなくても、とりあえずAlexaにお願いしてみれば何とかなったため、ドキュメントの類はまったく参考にしませんでした。

AmazonEchoPlusPackageFront

何かのタイミングでAmazon Echoデバイスのファームウェアアップデートが行われたのですが、これも完全に自動で何も気にする必要はありませんでした。アップデートの準備が裏で完了すると、”必須のアップデートを受信したのでアップデートを行い、再起動される”というメッセージが流れるだけです。

検索でできることには限りがある、でもデメリットには感じない

そんなAmazon EchoやAlexaですが、決して完璧ではなく、例えば検索分野では強いわけではありません。

わからないことがある時、Alexaは色々な質問にも答えてくれますが、これらのデータベースは基本的にWikipediaやその他のサービスのデータに依存しているため、そこから外れると答えられないこともあるのが現状です。

そのため純粋に調べ物をしたい場合、Googleの検索エンジンをベースとしているGoogleのスマートスピーカー、”Google Home”には敵わないでしょう。でもそれって問題でしょうか。

百聞は一見に如かず

何かを本格的に調べたい時は、私はそもそもスマートフォンを利用します。込み入ったものであればあるほど、読み上げてもらうよりも画面で見た方が早いです。

返事が一言で終わるような内容であればいいですが、返答が長い場合、ずっと聞いているのが苦痛になってきます。ですが、たとえ長文でも目で文を追えば一瞬で情報は頭に入って来ます。

「聞いているだけだと分からなかったけど、図解してもらったらわかった!」という経験はありませんか?目で入ってくる情報量は耳から入ってくる情報量とは比較にならないのです。

AmazonEchoAndSmartPhone

スマートスピーカーに全てを依存するのは逆に生活を不便にするだけかも

Amazonでの商品購入に利用するには疑問も、プライム会員なら持っていて損無し

Amazon EchoはAmazonの商品なので、当然Alexaにお願いしてAmazonで買い物することも可能です。ですがこの機能の活用方法は今の所見いだせていません。

商品を見ずに購入するというのは無理がありますし、声だけではどんな商品だか全くわからないためです。何かを定期的にAmazonで購入する人にとっては、洗剤が無くなりそうだから追加注文しといて、というお願いはできそうですが、今の所我が家にはそのような習慣が無いので・・・。

ですがプライム会員ならPrime Musicの利用も可能ですし、アメリカで展開されているAlexaディールという、Alexaを通じて注文した時のみ有効になる割引も今後現れることが予想されます。

もしスマートスピーカーの購入を検討していて、かつ既にプライム会員であるなら、Amazon Echoデバイスは間違いなく持っていて損の無いデバイスだと思います。

もし現在プライム会員で無く、Amazonと何の関わりのない人だったとしても、音楽配信サービスを利用予定であれば、その利用料も安く済むAmazon Echoも選択の視野入れるのは、決して悪い選択ではないと言えるのではないでしょうか。

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