iPhone 8/iPhone 8 PlusやiPhone Xと同時に発表されたApple Watch Series3。見た目は変わったように見えないし、機能的にも何が変わったのかよくわりませんよね・・・。
Apple Watch Series2とApple Watch Series3の違いを以下にまとめて見ました。
この記事の内容
Apple Watch Series 2とApple Watch Series 3の主な違い
待望のセルラーモデルの登場
Series 3の最大の違いはセルラーモデルが登場したことです。
これまでのApple WatchはiPhoneと接続して使用することが前提で、あくまでiPhoneを通じて通話やメッセージの通知を受けたりするものでした。
Series3は単体で通信を行うことが可能なため、例えばApple Watchだけを身に着けて外に出かけても、通話やメッセージの送受信を行うことが可能です。
Apple Watch 単体での通信には別途契約が必要
単体での通信はセルラーモデルがサポートしていますが、これは通信キャリアで別途契約が必要となります。価格は以下の通り。
ドコモ | 月額500円 (税別) |
KDDI (au) | 月額350円 (税別) |
ソフトバンク |
別途契約は必要ですが、わりとリーズナブルな価格で利用可能になるのがうれしいですね。
なお、これらは単体で契約することはできず、メイン回線の契約にプラスするオプション的な扱いとなります。
残念ながらスマートフォンに格安SIMを利用している場合はApple Watchのセルラー版を購入しても、Apple Watchで通信を行うことはできないため注意が必要です。
連続通話可能時間には注意
単体での通話も可能となったSeries 3ですが、LTEを利用しての連続通話可能時間は1時間強と言われています。
あくまでちょっと手が離せない時に利用する程度にとどめたほうが良さそうですね。
電話番号は同じ
Apple Watchには新たに電話番号が割り当てられるわけではなく、iPhoneで利用しているのと同じ電話番号を利用することになります。
ちなみにSeries 3にはeSIMと呼ばれるソフトウェアで設定が可能な通信モジュールが内蔵されているため、SIMカードを入れる必要はありません。
Apple Musicを利用可能に
Series 2には最大で2GB、もしくは250曲までしか音楽を同期することができませんでした。しかしSeries 3のセルラーモデルではApple Musicが利用可能となり、ストリーミング再生で好きなだけ聞くことが可能です。
縦横のサイズは同じだが、厚さが少し増加
38mm、42mmモデルの両モデルとも、Series2に比べて厚さが0.25mm増加しましたが、ほぼ気づかないレベルでしょう。
デザイン上の変化はありませんが、セルラー版のみデジタルクラウン (リューズ)の頭が赤色になっていて、少しだけ差別化されています。
新チップ搭載で高性能化
Series 3に搭載されるチップはApple S3という新型チップです。従来のものより70%高速化され、より低消費電力担っている優れもの。
また、無線通信用のチップにW2を新搭載し、画面全体をアンテナとして利用するなどの新しい技術と合わせて、通信速度を最大で85%高速化させることに成功しました。
どちらも目新しい機能があるわけではありませんが、基本性能の着実な底上げが実施されています。
Bluetoothのバージョンアップ
BluetoothのバージョンはSeries 2の4.0から、Series 3では4.2へとアップデートされています。
ただ同時に発表されたiPhone 8シリーズやiPhone XはBluetooth 5.0に対応しているので、それに追従していないのは少し残念。
セルラーモデルはストレージサイズが倍に
セルラーモデルは内臓ストレージ容量がSeries 2や通常版Series 3の倍、16GBとなっています。そのため、より多くの写真や音楽をローカルに保存して、たとえ電波のないところでもそれらを利用することが可能です。
登山やトレッキングにうれしい気圧高度計の搭載
Series 3には気圧高度計が搭載されました。このおかげで運動時に相対的にどの程度高低差を移動したのかが把握できるようになります。
登山やトレッキングをする人にとっては待望の機能といえるでしょう。
詳細な仕様の違い
その他のより詳細な違いを以下にまとめました。
Apple Watch Series 3 | Apple Watch Series 2 | |
画面 | 38mm : 1.3インチ OLED Retinaディスプレイ 42mm : 1.65インチ OLED Retinaディスプレイ |
|
解像度 | 38mm : 340×272 (290ppi) 42mm : 390×312 (302ppi) |
|
サイズ | 38mm : 38.6×33.3x11.65mm 42mm : 42.5×36.4x11.65mm |
38mm : 38.6×33.3×11.4mm 42mm : 42.5×36.4×11.4mm |
チップ | Apple S3 Apple wireless W2 chip |
Apple S2 Apple wireless W1 chip |
メモリー | 512MB | |
ストレージ | 8GB 16GB (セルラーモデル) |
8GB |
各種センサー | 内蔵GPS 心拍センサー 加速度センサー ジャイロスコープ 環境光センサー 気圧高度計 |
内蔵GPS 心拍センサー 加速度センサー ジャイロスコープ 環境光センサー |
通信 | NFC Bluetooth 4.2 Wi-Fi 802.11b/g/n LTE, UMTS |
NFC Bluetooth 4.0 Wi-Fi 802.11b/g/n |
防水 | 50メートルの耐水性能 | |
バッテリー | 最大約18時間 |
価格
価格は38mmか42mmかのサイズ違い、セルラーモデルかどうか、ケースの素材などによって異なってきます。その他のもhermèsモデルなど色々とありますが、参考までに以下の表をご覧ください。
アルミニウムケースモデル | ||
サイズ | 通常版 | セルラーモデル |
38mm | 36,800円 | 45,800円 |
42mm | 39,800円 | 48,800円 |
ステンレススチールケースモデル | ||
38mm | – | 64,800円 |
42mm | – | 69,800円 |
まとめ
基本的にはSeries 2と同じ部分が多いですが、セルラー版の登場、基本性能の向上、気圧高度計の搭載など、痒いところに手が届くような熟成度を高めるアップデートと言えそうですね。
割と身の回りのものはApple製品で固められている私ですが、Apple Watchは持っておらず、たまたまもらった他メーカーのスマートウォッチを利用し続けていました。しかしこのスマートウォッチが同期できなくなったりしてきてそろそろ限界。
今の見た目としてはわりと完成形に近くなっているSeries 3、そろそろ購入を検討してもいいかもと思い、Series1との比較も行って見ました。
同時に発表されたiPhone 8シリーズやiPhone Xについては以下の記事も参考にしてみてください。