効率化のためにあえてマルチディスプレイをやめてみた話

一般的にPCの作業環境をマルチディスプレイ化することは、作業効率を上げるとされていますよね。少なくとも私もそう思っていましたし、実際にマルチディスプレイ化したことで作業効率が上がったことを実感していました。

しかし、少し前に職場の作業環境の入れ替えと共にマルチディスプレイ環境をやめてみたところ、むしろマルチディスプレイ環境だったときよりも快適になりました。

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マルチディスプレイは今でも本当に効率的?

私は一応エンジニアのはしくれで、プロジェクトリードのかたわら、コードを読んだり書いたりといったことも頻繁に行います。またメーラーは常に表示していたいですし、ドキュメントの類も同時に見たいです。つまるところ4つぐらいのウィンドウは同時に表示しておきたいといった感じです。

今まで利用していたのはフルHD解像度 (1920×1080)の24インチディスプレイでした。これを一枚は横向きで、もう一枚は縦向きにして並べて使用していました。ちなみに私の用途だとこれぐらいあれば十分で、4つ以上のウィンドウを同時に開いていたことも多々ありました。

それほど不満なく利用していたのですが、ちょうど機材を入れ替える機会があったため、新しいディスプレイを購入することにしました。導入したのは以下のディスプレイ、4K解像度3840×2160)の31.5インチという優れもの。

はじめは何も考えずに、新しく購入したこのディスプレイの横に、今まで使用していた24インチディスプレイを縦にしたものを1枚置いて使用していました。さすがにトリプルディスプレイにするほどの理由はないのでもう1枚は他の人に譲渡、テック系男子としてはテンションが上がる環境ではありますが・・・。

しかしこの環境で作業していると、肩や首のコリがひどくなっていることに気づきました。

大きすぎる視点移動の距離

主な原因は、メインディスプレイが31.5インチになったことで、24インチのサブディスプレイを見る際に首を動かさないと見れなくなったこと、首を動かさずに見ようとして目だけを動かしすぎようとしていたことが原因ではないかと考えています。

サブディスプレイはメインディスプレイの右側に設置していたので、サブディスプレイの内容を見るときには首を右に回して状態で固定した状態で、キーボードやマウスを動かすことになります。これを長時間続けるのは結構きつい・・・。

かといって首を動かさずにサブディスプレイを見ようとすると、視線だけを右側だけに向けておく必要があります。これは目に負担をかけている感がすごいですし、もちろん疲れます。

多すぎる無駄なウィンドウ

解像度が上がり作業スペースが広くなったことで、さらに色々なウィンドウを表示しておくようになったのですが、結局ほぼ使っていないウィンドウが放置されているだけだったり、どれが何だったのかわからなくなったりとあまり意味がありませんでした。

そもそも私は株式トレーダーでも鉄道運行司令官でもありませんので、複数の情報を同時に見る必要性はありません。何個も開いたところで注目しているウィンドウはそのうちの数個です。

これから新しく買うなら大画面のものを1枚で十分

というわけで、24インチのサブディスプレイは撤去し、31.5インチのディスプレイ1枚が、座った時に体の中心にくるように設置しました。4Kディスプレイは、解像度的にはフルHDディスプレイ2枚を並べていた時と変わらないため、十分な作業スペースを確保できています。

以下は実際に4K解像度で表示した際の例ですが、いかがでしょうか?ブラウザを4つ開いていても十分にそれぞれの内容が把握できますし、メーラー、エディタを同時に開いてもまだ余裕があります。

4K解像度デスクトップ

4K解像度でのデスクトップ

また、ディスプレイが体の中心にきたことで、無駄な首や目の動きが減り、無理な体勢で作業をすることが少なくなった結果、感じていた首、肩への負担が軽減されました。

マルチディスプレイ時には、画面を2枚並べていたことで体の中心と画面の中心が合わず、首が左右どちらかを向いている状態が多かったのですが、画面が1枚であれば目の前を見れば画面の中心となるため、自然な体勢で作業を行うことが可能です。

画面上でのクリック数が減ることも効率化のひとつですが、疲れない環境を整えるということも、長期的に見た時に効率的な作業を行えるベースとなるはずです。

マルチディスプレイ環境を整えるというのは、エンジニア的には魅力のある響ですが、昨今の高解像度かつ大画面なディスプレイであれば、複数枚のディスプレイはもやは必要ないのではないかと感じています。

みなさんも、もしこれから環境を整えるという場合、あえてディスプレイは1枚にするということも選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。

自宅の環境も変更

ちなみにこれに味をしめて、自宅でも4Kディスプレイを導入しました。しかし自宅に31.5インチは大きるし予算もオーバーなので、こちらのディスプレイを利用しています。

約24インチで4K表示ができる高精細モニターで、4K解像度で表示して動画や写真などを見ると非常に綺麗に見ることができます。サイズ的には以下のような感じになります。

24インチディスプレイ無線アッップルキーボードと並んだ際のサイズ感

基本的な作業は全て、MacBook Proにこのディスプレイを繋いで行なっています。接続も以下のようなMini DisplayPortケーブル1本で済むので、配線がスッキリし、取り回しが非常に楽です。

ただ、やはりこのサイズで常に4K解像度で表示するのは少し無理がありました・・・。4K解像度にすると文字が小さすぎて疲れるため、普段は2560×1440という解像度で利用しています。この解像度だと、ドットバイドットではなくなるため、少し滲んで表示されてしまうのがくやしい・・・。

このモニターには以下のほぼ同じ仕様の、27インチ版があるので、スペースに余裕のある方はこちらにをオススメします。

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