Amazon Echo DotはAmazonのAIスピーカー、Amazon Echoシリーズの最廉価モデルです。デザインや音質はどうなのか、お値段に見合うだけの価値はあるのか。
以下で個人的に思ったことをレビューしていきたいと思いますが、若干辛口です。なおこれらは、あくまで筆者個人の主観に基づくものであることをご了承ください。
この記事の内容
Amazon Echo Dotとは
Amazon Echo DotはEchoシリーズの中で最も安いモデルです。一番大きな違いはスピーカーで、Echo Dotに搭載されているスピーカーは、0.6インチの簡易的なものとなっています。
より詳しい Echo Dotの違いについては、以下の記事を参照してください。
ハードウェア的には他機種との違いが大きいEcho Dotですが、Alexaを使ってできることは他の機種と全く変わりません。
また、AIスピーカーとして重要な、利用者の声を認識するためのマイクの性能も、上位機種と全く同じです。
Amazon Echo Dotのパッケージと外観
今回購入したのは、以下のEcho Dotのブラックモデルです。
パッケージは以下のように非常にコンパクト。
付属品も非常にシンプルで、以下のような感じ。
電源アダプターは、Amazon EchoやAmazon Echo Plusのものに比べると、USBを挿すタイプの小型なものになっています。
アダプターの大きさの違いについては、以下の記事を参考にして見てください。
デザインもこれまた非常にシンプル。天板にはマイクのミュートボタン、アクションボタン、音量調整ボタンがあるだけです。
側面はテカリのあるプラスチックの樹脂素材で覆われています。
背面は滑り止め加工がされているので、ガラスの天板に置いても滑ってしまうということはありません。ただ、画像を見ていただいてもわかるように埃はつきやすいです。
なお、後部には電源用マイクロUSB端子と外部スピーカーを接続するための端子があります。
Amazon Echo Dotの良いところ
安価でAlexaの機能をフルに活用できる
Alexaの色々な機能を使いたいというだけであれば、Echo Dotは最善の選択肢です。
なぜならAlexaはインターネットを介したクラウド上に存在しているため、ハードウェア的な違いはできることの種類には影響しないからです。
マイクによる音声認識制度が高い
実際に我が家にはEcho PlusとEcho Dotがありますが、音声認識精度に違いは感じられませんでした。
テレビなどで周囲がうるさかったり、Echoデバイス自身が音楽を再生中でも、ほぼ確実にこちらが話すことを認識してくれるためストレスフリーです。
コンパクトで場所を取らないのもメリット
Alexaの機能をフルに使えて、かつコンパクトなのでどこにでも置けるのもEcho Dotのメリットの一つです。
あまり目立つのは嫌だという場合はEcho Dotを隠れるように置くのも良いかもしれません。
Amazon Echo Dotのここがイマイチ
デザインが安っぽい
コンパクトで設置のハードルが低いEcho Dotですが、どうしてもデザインが好きになれません。特に側面のテカリのある樹脂素材がイケてない。
テカリと大きめなamazonロゴのせいで何だか安っぽく見えて、定価が約6,000円するデバイスにはとても見えません。
コンパクトなので目立ちにくいとはいえ、個人的にはどうにも気になってしょうがありません。幸いなことにEcho Dot向けの純正ケースが販売されているので、これを装着するだけでグッと雰囲気を変えることができました。
ケースのレビューは以下の記事で行なっていますので、よろしければ参考にしてください。
音質が本当に必要最低限
スピーカーは簡易的なものがあるのみと説明しましたが、音質は本当に必要最低限です。特にEcho Plusで聞いた後にEcho Dotで音楽を聞くと、正直聞くに耐えないレベルです。
低音なんて概念は無く、音が全体的にくぐもった感じで、聞いていてとても違和感を感じます。iPhoneなどのスマートフォンのスピーカーと同レベルか、もしくは悪いぐらいではないかと思うぐらいです。
AIスピーカーで音楽再生は、思っているよりも活用することが多い
別に音楽再生には興味がないけれど、AIスピーカーは話題になっているし気になっているという方もいるのではないでしょうか。
実際に私がそのような感じで、普段そんなに音楽を聞くわけではないので、Amazon Echoデバイスの購入前には音楽再生にはそれほど興味がありませんでした。
ですが実際に利用してみると手軽に音楽再生ができることから、Amazonプライム会員が利用できるPrime Musicを利用しての音楽再生が一番利用している機能となっています。
音声外部端子が付いてはいるが・・・
Echo Dotには音声外部出力用の端子がついているため、お気に入りのスピーカーを繋ぐことはできます。ですが音楽再生も目的の一つであればあまりこれはオススメできません。
Amazon Echoを使った音楽再生のウリは、Alexaにお願いするだけで気軽に再生できることです。ですが外部スピーカーが繋がっている場合、スピーカーの電源をつけるという余計なステップが挟まってしまうため、大きなデメリットとなります。
Alexaと連携してスピーカーの電源もAlexaにお願いしてつけてもらえるようにする、といったことも可能ですが、そこまでの出費と労力をかけたくないという場合には、素直にAmazon EchoやEcho Plusなどの上位機種を選ぶことをオススメです。
あとがき
音質やデザインに関しては酷評してしまいましたが、デザインに関しては個人の主観に寄るところが大きいですし、音質に関してはそもそものEcho Dotの目的が音楽再生を主目にしていないため、文句を言ってもしょうがないところではあります。
もちろんAlexaの入門用として安価で導入することが可能なデバイスでもありますが、どちらかというとEcho Dotは家の色々なところに置いて、Alexaが利用できる範囲を広げることが主目的のデバイスです。
これらの理由から、音楽再生も目的の一つであれば、まず最初にAmazon Echo、もしくはAmazon Echo Plusを導入することを検討することも考えてみてください。
- Alexaの機能をとりあえず試してみたい
- あまり置き場所が取れないのでコンパクトなデバイスが良い
- すでにAmazon Echoシリーズを導入済で、家のなかで使える範囲を広げたい
- デザインはケースでカスタマイズできるからそんなに気にしない