Apple Watch Series 3のLTE接続問題を解消 Watch OS 4.0.1がリリース

Apple Watch Series 3のセルラーモデルで、なかなかLTEの電波を掴まなかったり、WiFiに繋がっても通信できないといった問題が報告されていました。

これらの問題を修正するためAppleはWath OS 4.0.1をリリースしました。

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何が問題だった?

Apple Watchは、他のAppleデバイスでアクセスしたことのあるWiFiアクセスポイントが見つかった場合、そのアクセスポイントに積極的につなぎにいきます。

しかし、そのアクセスポイントが認証が必要なアクセスポイント (アカウントを使用したログインや規約への同意が必要だったりするもの)である場合、Apple Watchではその認証ができないにも関わらず、WiFiに繋がった時点で接続が完了したとみなしてしまうのです。

街中にはこのような無料WiFiスポットがあふれていますが、Apple Watchとしてはこの時点でネットワークに繋がっていると思っているためその後LTEに繋ぎに行こうとすることはなく、結果的にLTEに接続できないように見えていたようです。

Apple WatchにはSafariのようなブラウザーは搭載されていないので、この状態に陥るとどうすることもできませんでした。

より詳しくは以下の記事でも説明していますので、興味のある方はご覧ください。

Apple Watch Series 3で新たにサポートされた最大の目玉機能であるLTE通信ですが、色々と上がってきたメディアのレビューによると、そのLTEの接続に問題を抱えているユーザーがいることが...

Watch OS 4.0.1は未認証のアクセスポイントに繋がる問題を修正

今回新たにAppleがリリースしたバージョン4.0.1となるWatch OSでは、このような未認証状態のアクセスポイントにつながるのを防ぐ修正のようです。

技術的に防ぐのは難しいことではない

Appleが実際にどのように修正を行ったのかはユーザー目線では定かではありませんが、このような修正をいれるのは特に難しいことではありません。

最も簡単な方法としては、アクセスポイントにつなぎに行った後、端末からインターネット接続を行えるかどうかを確認するだけです。このような処理は携帯ゲーム機などでもよく行われています。

無線を扱う端末としては、基本的に対処しておかなければならない問題のはずなのですが、Appleがこのような問題を抱えたままプロダクトをリリースしてしまうというのは何だかいけていないですね。

対象端末はApple Watch Series 3セルラーモデルのみ?

Appleのリリースノートによると、今回のリリースはSeries 3のセルラーモデルにのみ向けたもののようです。

手元のApple Watch Series 3のGPSモデルで確認してみましたが、バージョンは4.0で最新という状態になるため、セルラーモデルのみにしかリリースしていないようです。

端末ごとにOSのバージョンを分けてリリースすることは、Appleは今まであまり行っていないので少し不可解ですね。特にGPSモデルに恩恵がありそうな修正ではないので問題ではありませんが・・・。

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