iPhone8はiPhone7と比較して何が違う?デザインやカメラ機能も注目

ついに発表されたiPhone XとiPhone8/iPhone8 Plus、3種類が同時に発表されるという今までとは少し違うiPhoneの発表スタイルでしたね。3種類発表されたことで、すこしややこしくなったシリーズ展開。

今回はiPhone 8シリーズに焦点を絞って、iPhone 7シリーズから何が新しくなったのかを踏まえて比較を行ってみたいと思います。

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iPhone 8/iPhone 8 PlusのiPhone 7/iPhone 7 Plusからの変更点

まずはiPhone8シリーズはiPhone 7シリーズに比べて何が変わったのかを見ていきましょう。

本体の表面素材がガラスに

iPhone7シリーズとは異なり、iPhone8シリーズは本体の裏表両面がガラスで覆われています。スマートフォンに採用されているガラスとしては最も耐久性のあるものとのこと。

出典: Apple

iPhone4シリーズの本体もガラスで覆われていたので、昔に回帰した感じですね。

iPhone4 (出典: Wikipedia)

しかしガラスの耐久性に関しては格段に上がったものになっています。

ワイヤレス充電

iPhone 8シリーズはついにワイヤレス充電に対応。Qiという規格に対応している充電器があれば、本体を充電器の上に置くだけでよく、充電ケーブルを挿すことなく本体の充電が可能です。

出典: Apple

また、ワイヤレス充電とは関係ありませんが、30分で最大50%の充電が可能な高速充電機能を新たに搭載しています。

ディスプレイ

iPhone 8のディスプレイはTrue Toneという技術を採用したことで、周囲の環境に影響されにくい色再現を可能にしています。

例えば太陽光の下で画面を見ても、真っ暗な部屋の中で画面を見ても同じ色が再現されるように、周囲の光に合わせて画面のホワイトバランスが調整される機能です。

チップ (CPU/GPU)

iPhone 8シリーズには新開発のチップ、A11 Bionicが搭載されています。

処理速度に関わるCPUのコア数は全部で6、そのうちの4つは軽めの処理に利用され、残りの2つはより重い処理に利用されます。

出典: Apple

ゲームをする際に重要なGPUは今回から初めてAppleが独自に設計したものが採用されていて、iPhone 7シリーズのA10 Fusionに搭載されているものより最大で30%も速くなっています。

またニューラルエンジンを新たに搭載していて、顔認識などにも利用される機械学習機能に利用されます。

Bluetoothバージョンが4.2から5.0に

iPhone 8シリーズでは、iPhone 7シリーズでは4.2だったBluetoothのバージョンが5.0へとアップグレードされました。Bluetoothはワイヤレスイヤホンを接続したりするときに使用される規格です。

出典: Wikipedia

Bluetooth 5.0は省電力版の実装であるBLEの速度が2倍早く、最大通信距離も約4倍に改善された規格となっています。

iPhone 8/iPhone 8 Plus/iPhone 7/iPhone 7 Plusのスペック比較表

その他のハードウェアの違いを以下にまとめました。

iPhone 8 iPhone 8 Plus iPhone 7 iPhone 7 Plus
横幅
高さ
厚さ
138.4mm
67.3mm
7.3mm
158.4mm
78.1mm
7.5mm
138.3mm
67.1mm
7.1mm
158.2mm
77.9mm
7.3mm
重さ 148g 202g 138g 188g
画面 4.7インチ Retina HDディスプレイ 5.5インチ Retina HDディスプレイ 4.7インチ Retina HDディスプレイ 5.5インチ Retina HD ディスプレイ
画面解像度 1334×750 (326ppi) 1920×1080 (401ppi) 1,334×750 (326ppi) 1,920×1,080 (401ppi)
防沫・耐水・防塵性能    IEC企画60529にもとづくIP67等級
チップ (CPU/GPU) A11 Bionic
組込型M11モーションプロセッサ搭載
ニューラルエンジン
A10 Fusion
組込型M10モーションプロセッサ搭載
カメラ(外側) 1,200万画素 (f/1.8)

最大5倍のデジタルズーム

1,200万画素広角カメラ(f/1.8)

1,200万画素望遠カメラ(f/2.8)

最大10倍のデジタルズーム、2倍光学ズーム

1,200万画素 (f/1.8)

最大5倍のデジタルズーム

1,200万画素広角カメラ(f/1.8)

1,200万画素望遠カメラ(f/2.8)

最大10倍のデジタルズーム、2倍光学ズーム

カメラ (内側)    700万画素 (f/2.2)
認証センサー Touch ID (ホームボタン内臓指紋認証センサー)
Apple Pay Touch IDを使った、店頭、アプリケーション内、ウェブ上でのiPhoneによる支払い
Mac上でのApple Payによる購入の完了
iPhoneに入れたSuicaによる電車などの交通機関の利用、店頭での購入
カラー シルバー
ゴールド
スペースグレイ
ローズゴールド
シルバー
ゴールド
ブラック
ジェットブラック
(PRODUCT)RED
価格 64GB: 78,800円
256GB: 95,800円
64GB: 89,800円
256GB: 106,800円
32GB: 61,800円
128GB: 72,800円
256GB: 94,800円
32GB: 74,800円
128GB: 85,800円
256GB: 107,800円

ほぼ変わらないサイズ感

サイズは若干iPhone 8シリーズの方が大きく、重くなっていますが、ほぼ気づかないレベルでしょう。

カラー展開

カラー展開は結構変更されていますね。ローズゴールドあたりは特に女性からの人気が割とあったと思うのですが、何か削らなければいけない理由があったのかな・・・。

iPhone 8シリーズのカラー展開 (出典: Apple)

ちなみにiPhone 7シリーズにあった(PRODUCT)REDは既に販売を終了しています。

変更のない機能

画面や防沫・耐水・防塵性能、内側のカメラ性能、認証センサー、Apple Payなどには違いがありません。

気になる価格

iPhone8シリーズの発表に合わせて、iPhone 7シリーズは11,000円値下げされました。そのためiPhone7シリーズを選んだほうが、より大きなストレージ容量で、より安くなっています。

ちなみにiPhone 7シリーズの256GBは販売を終了しています。

iPhone 8シリーズは機能面で何が新しくなったのか

次はiPhone 8はiPhone 7シリーズに比べて機能面でどう変わったのかを見ていきましょう。

カメラ機能

センサーの画素数は1,200とiPhone7シリーズから変わっていませんが、画像処理に関する機能が大きく向上しています。

特にiPhone 8 PlusはiPhone 7 Plusに比べて以下のような進化があります。

ポートレートモードの進化

チップが高速化されたことと機械学習機能を盛り込んだ機能が搭載されたことで、Plusシリーズではポートレードモードがより進化し、背景をより自然にぼかすことができるようになっています。

ポートレートライティング機能の追加

顔がより正確に認識できるようになったことから、新たにポートレートライティングという機能も追加されています。

これはフィルターのような機能ですが、写真全体にフィルターをかけるのではなく、人物にフォーカスを当てて、まるで写真スタジオでライトを調整するかのごとく人物に当たる光の加減を写真上で変更できる機能です。

ポートレートライティング機能 (出典: Apple)

ただ、公式ホームページにはベータ版と表記されているので、はじめてポートレードモードがiPhone 7 Plusに搭載された時のように、まだ実験的な機能なようです。

LEDフラッシュによるスローシンクロ機能の追加

これはiPhone 8及びiPhone 8 Plusに共通することですが、LEDフラッシュに新たにスローシンクロ機能が追加されました。

これはシャッタースピードが遅い場面で、フラッシュの発光時間を短くする機能です。例えば後ろが暗い場面で人を撮る際に、人は明るく写しつつ、背景は暗いままの適正な露出で撮影することが可能になります。

ビデオ機能

チップが速くなったことで、より高いフレームレートのビデオを撮影することが可能になりました。

具体的には4Kビデオ撮影時に24fps、もしくは60fpsが選択可能になりました。また、1080pでの240fpsのスローモーション動画も撮影が可能となっています。

iPhone 8 iPhone 8 Plus iPhone 7 iPhone 7 Plus
ビデオ機能
  • 4Kビデオ撮影(24fps、30fpsまたは60fps
  • 1080p HDビデオ撮影(30fpsまたは60fps)
  • ビデオの光学式手ぶれ補正
  • 光学ズーム、最大3倍(Plusは6倍)のデジタルズーム
  • 1080p(120fpsまたは240fps)スローモーションビデオに対応
  • 手ぶれ補正機能を使ったタイムラプスビデオ
  • 4Kビデオ撮影(30fps)
  • 1080p HDビデオ撮影(30fpsまたは60fps)
  • ビデオの光学式手ぶれ補正
  • 光学ズーム、最大3倍(Plusは6倍)のデジタルズーム
  • 1080p(120fps)および720p(240fps)スローモーションビデオに対応
  • 手ぶれ補正機能を使ったタイムラプスビデオ

発売日

iPhone8、iPhone8 Plusは2017年9月15日より予約が開始され、9月22日に発売予定です。

あとがき

いかがでしたか?今回はいつもと違いiPhone 7sシリーズが無く、iPhone 7からiPhone 8 にいきなり飛ぶ珍しいパターンでした。

正直なところ個人的には7から8に変わるほどの変更があるかと言われると、うーん・・・、という感じです。iPhone7が値下げされていることもあり、ますます8を選ぶ理由が・・・。

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もしiPhone 8にするのであれば、ストレージサイズは256GBもいることはほぼないので64GBで十分、でもせっかくなので新しい機能も試したいということで、選ぶならiPhone 8 Plusの64GBモデルかなぁと思います。

でもやっぱり個人的な本命はiPhone Xかな(高いけどね・・・)。なお、iPhone Xの仕様や同時に発表されたiPhone 8シリーズとの違いは以下の記事も参考にしてみてください。

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