2017年モデルの新型Surface Proが発表された際に、同時にLTEモデルも発売予定となっていることが発表されたましたが、詳細な発売日は未定のままでした。
ロンドンで開催されるFuture Decoded 2017での詳細な発表が期待されていたのですが、ついにその詳細が明らかになりました。
Surface ProのLTEモデルとなるAdvanced
Surface ProのLTEモデル版の正式な名称は、Surface Pro LTE Advancedです。
Surface Pro LTE Advancedは、現時点でサポートするプロセッサーはIntel Core i5のみとなっています。モデムにはLTE Cat.9をサポートするQualcommのSnapdragon X16が搭載されています。
Microsoftは、このモデムは同一クラスのラップトップの中では最速のLTE速度を提供できるものであることも謳っています。
また20種類のセルラーバンドに対応しており、世界中を飛び回るような人でも、通信の心配はしなくて大丈夫とのこと。
日本ではSIMフリーモデルとして発売されること、国内の主要キャリアやMVNO事業者が利用するバンドを幅広くカバーすることから、柔軟な通信プランの選択が可能となるようです。
以下は発表時の動画となります。
ハードウェアモデル展開と価格
モデル展開と価格
前述の通り、Surface Pro LTE AdvancedはCore i5モデルのみのサポートとなります。モデル展開はLTEモデムの搭載を除けば、Core i5を搭載する通常版のSurface Proと同様のようです。
Core i5のコンフィグレーションと通常版、Advancedの価格の比較が以下となります。
| モデル | 通常版 (LTE無し) | Advanced (LTEモデル) |
| Core i5 / 4GB RAM / 128GB SSD | 12,6800円 (税抜) | 129,800円 (税抜) |
| Core i5 / 8GB RAM / 256GB SSD | 14,6800円 (税抜) | 149,800円 (税抜) |
なんと通常モデルと3000円しか変わらないサービス価格です。
アメリカではLTEモデルは通常盤に比べて$200高くなっているので、かなりお買い得なモデルと言えそうです。何かウラがあるのでしょうか・・・。
発売日
アメリカでの発売日は2017年の12月1日、日本では2017年12月8日となっています。しかしながら、これはビジネスカスタマー向けの発売日で、この時点では一般消費者は購入することはできません。
一般消費者向けへの発売は2018年の春を予定しているようです。
お粗末な情報管理体制と正しかった発売日の噂
LTEモデルの発売日に関しては色々な憶測や噂が流れ、マイクロソフトが公式に否定を行ったりしたこともあり、情報が錯綜していました。
12月1日という発売日
もしかしたら12月1日という日付に見覚えのある方もいるのではないでしょうか。実はこの日付は、Neowinが2017年9月に開催したIgnite 2017というイベントでマイクロソフトのプレゼンターが、Surface ProのLTEモデルの発売日であると発表したことのある日付です。
色々な情報を聞く限り、どうやらこれは意図的なものではなかったようです。
2018年の春という発売日
一時期Surface Pro LTEモデルは2018年の春頃に発売となることが示唆されるような表記が、MicrosoftのSurfaceのページに記載された(参照: Neowin)ことが話題になりました。
When will LTE be available?
The new Surface Pro with LTE will be made avaiable [sic] for purchase at retail Spring 2018. We’re excited to bring you a Surface Pro that is now faster, lighter, quieter, and more connected than ever.
この表記はすぐに削除され、マイクロソフトは後にこれを公式に否定、開発は順調であると強調したのですが、どうやらこの表記はある種正しかったようですね・・・。
あとがき
色々とゴタゴタしているLTEモデルの発売。生産工程か何かにボトルネックがあるけれども、納入などのビジネス契約の観点などからとりあえず発売しなければならず、まずはビジネス向けに発売を迫られたなどの裏側もあるのかもしれませんね。
ビジネスカスタマー向けの正式な発売日が発表されましたが、一般消費者が購入できるように店頭に並ぶのは来年の春。果たしてそこまで待って欲しい人がどれほどいるのかは少し疑問。
その一方でほぼ価格差がない事を考えると、もし選べるなら迷わずLTEモデルにします。私はもう購入してしまっているのでどうしょうもないのがもどかしい・・・。