Amazon Echo PlusのEchoとの違いは?スマートホームハブ機能を主眼に解説!

Amazon Echoシリーズのデバイスには色々なタイプがありますが、その中でも最も標準的なのが”Amazon Echo”、機能面でさらにその上を行きスマートホームのハブを目指すのが”Amazon Echo Plus”です。

AmazonEchoPlusAndEcho

左がEcho Plusで右がEcho (出典: Amazon)

Amazon Echo Plusとは何なのか、Echoと何が違うのか、Echo Plusにはどのような利点があってどんなひとにオススメなのか、違いを比較しながら本格的にご説明します。

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最も先進的な機能を備えたAmazon Echo Plus

Amazon Eho PlusはAmazon Echoシリーズのデバイスの中で、最も先進的な機能を備えたモデルです。Amazon Echoシリーズのメインは以下の3種類。

  • Amazon Echo Dot
  • Amazon Echo
  • Amazon Echo Plus

Echoのスピーカー性能を落として安価にしたEcho Dot、最も標準的なEcho、そてEchoの機能を向上させたのがEco Plusとなります。

なおEchoとEcho Dotの違いについては、以下の記事もよろしければ参考にしてみてください。

Amazon Echoシリーズのデバイスには色々なタイプがありますが、その中でも最も標準的なのが、"Amazon Echo"と"Amazon Echo Dot"です。 EchoとEcho...

EchoとEcho Plusを比較したときの違いは以下の3つになります。

  • カラーバリエーション
  • スピーカーの性能が少し高い
  • スマートホームのハブとなる機能を備える

カラーバリエーション

Echo Plusの色展開はブラック、シルバー、ホワイトの3種類となります。

AmazonEchoPlusColors

Echo Plus (出典: Amazon)

一方のEchoも3種類の展開となっていて、表面素材もEcho Plusに比べると、より部屋に置いていて違和感の少ないオシャレなものとなっています。

Echoの一例、ファブリック素材版 (出典: Amazon)

スピーカー性能

Echo Plusは2.5インチのウーファーと0.8インチのツイーターを搭載しています。一方でEchoが搭載しているのは2.5インチのウーファーと0.6インチのツイーターです。

AmazonEchoPlusSpeaker

少し大きなツイーターを内蔵したAmazon Echo Plus (出典: Amazon)

ツイーターは高音域用のスピーカーです。そのため高音域の再現性に関しては、EchoよりもEchoプラスが優れていることになります。

スマートホームのハブ機能を備える

Echo Plusは、それ自体が色々なスマートホームデバイスと繋がるハブ機能を備えているのが一番の大きな特徴です。

以下でより詳しく見て行きましょう。

スマートホームの中心を目指すAmazon Echo Plus

Eco Plusにはスマートホームデバイスの多くで使用されている無線通信プロトコル「ZigBee」が利用されています。

スマートホームデバイスとは

スマートホームデバイスとは、ネットワーク経由で操作が可能な、いわゆるIoT (Internet of Things)デバイスのことです。

電気のスイッチやライトバルブ、セキュリティーカメラ、鍵、エアコンの操作可能な室温計など種類は実に様々。Amazon EchoやGoogle Homeなどのスマートスピーカーもその中の一部と捉えることが可能です。

AmazonAlexaAndDevices

ずらりと並ぶAlexa対応スマートホームデバイス

煩雑になるハブのセットアップ

これらのスマートホームデバイスはインターネットを経由して遠隔地から操作したりすることも想定していますが、実は単体ではインターネットに接続しに行くことはできません

ではどうするかというと、「ハブ」と呼ばれる機器を経由して接続しに行きます。

まずデバイスはハブに無線で接続します。そしてハブは無線や有線で家庭のルーターやアクセスポイントに繋がり、そこを経由してインターネットに接続します。以下の図はその一例。SmartHomeHubWithoutAmazonEchoPlus

あまりまだ日本では一般的にはなっていませんが、一例としてライトバルブのPhilips HueについてくるハブデバイスやNaran プロタ Sなどがあります。

しかし、ここで問題となってくるのがこのハブ。

それぞれのデバイスはハブに接続する必要があるのですが、各社独自のものを出していたりして、上の図のように、最悪の場合デバイスの数だけハブが必要になるなんていうことも・・・。

標準規格のひとつZigbeeの採用で解決を図る

このような問題を避けるため、スマートホームデバイスの標準的な規格のひとつとして策定されたのがZigbeeです。

ZigbeeLogo

Zigbeeロゴ (出典: zigbee alliance)

このような規格にはもう一つメジャーなものとしてZ-Waveと呼ばれるものがあります。Z-Waveはそれを利用したデバイスを売り出す企業はライセンス料を支払う必要があります。一方でZigbeeはオープンな規格のため企業は無料で利用することが可能です。

そのため実際にスマートホームデバイスの多くがZigbeeを採用しています。

今回Amazon Echo PlusがZigbeeを採用したことで、今後Zigbeeが勢力を増していくことも考えられます。

ハブ機能搭載により何ができるようになるのか

ハブ機能を搭載することで、zigbeeをサポートしている全てのデバイスは、以下のようにEcho Plusにのみ接続すれば良いことになります。上の図からするとかなりスッキリしましたね。

SmartHomeHubWithAmazonEchoPlus

接続が簡単に

zigbeeを利用すれば、Amazonエコーデバイスに向かって「デバイスを探して」と伝えるだけで、Amazonエコーデバイスは勝手にデバイスを探して繋いでくれます

わざわざ個別に設定を行うことなくデバイスの準備ができるため、セットアップが簡単になりますね。

ハブ化することで1コマンドで色々な動作を同時に

すべてのデバイスが同じ場所で管理されることで、ひとつの動作で、それに関連する複数の動作を行うことが可能になります。

例えば「おはよう」と伝えるだけで、電気がついて、カーテンが開いて、エアコンの電源が付いて、テレビの電源が付く、なんていうまるでSF映画のワンシーンのようなことも簡単に実現できるように。

スマートホームデバイス開発会社も商品を売りやすくなる

Amazon最大のエコシステムは、その巨大な商品販売網です。そのAmazonが販売しているエコーデバイスがサポートしていると宣伝できるのは、スマートホームデバイスを開発している会社にとっても大きな利点です。

AmazonEchoPlusInTheRoom

出典: Amazon

また消費者として困ることのひとつが、どんなものがサポートされているのか一目でわかりにくいということですが、Amazonのショッピングサイトは非常に優秀なので、関連商品を簡単に見つけることができます。

こうやって市場が活性化されれば、益々様々な便利デバイスが登場することが期待できます。

Alexaを利用してできることに違いは無い

そのほかの機能についてはEchoもEcho Plusも全く同じで、例えばAlexaの各種機能を利用してできることは両モデルとも全く同じです。以下はその一例。

  • 音楽の再生
  • タイマーの設定
  • ニュースの確認
  • 天気の確認
  • スマート家電を声でコントロール (電気をつける、室温を変える、鍵をかける等)
  • 銀行残高の確認
  • おすすめの料理店の検索

Alexaはデバイス上ではなく、ネットワークの先にあるクラウドネットワーク上で動いているため、人工知能の性能に違いがあるということもありません

AlexaTopology

音声認識性能も両モデルとも同じ

7m先からも声を認識可能な遠隔音声認識技術を実現するためのマイクは、両モデルとも同様のものを搭載しています。

遠隔音声認識技術を実現するためのマイク (出典: Amazon)

そのため音声認識性能に違いはないため、Echo Plusを購入したからといって声を認識しやすくなるというわけではありません

EchoとEcho Plusの比較表

もう少し詳しい仕様について以下の表にまとめました。

Amazon Echo Plus Amazon Echo
AmazonEchoPlus AmazonEchoSecondGen
特徴 高機能スピーカーだけでなく、スマートホームハブ機能も備える。 高機能スピーカーつきで音楽再生にも最適。
値段 17,980円 11,980円
スピーカー
  • 2.5インチウーファー
  • 0.8インチツイーター
  • 2.5インチウーファー
  • 0.6インチツイーター
マイク数 7 7
無線 Dual-band Wi-Fi 802.11 a/b/g/n (2.4 and 5 GHz) Dual-band Wi-Fi 802.11 a/b/g/n (2.4 and 5 GHz)
サイズ 235mm
84mm
84mm
148mm
88mm
88mm
発売日(アメリカ) 2017/10/31 2014/11/06(第一世代)
2017/10/31(第二世代)
発売日(日本) 招待制により2017/11/08より販売開始

現在のところ、購入可能なのは招待メールを受け取った会員のみですが、招待メールのリクエストもAmazonでリクエストできるので、気になる方は早めにリクエストしておきましょう。

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まとめ

ここまで多くの説明をスマートホームに関して割いてきたことからもわかると思いますが、これがEcho Plusの最大の利点です。

Amazonはスマートホームの中心となれるか

AmazonはEcho Plusでスマートホームの中心的存在を目指したいようで、Alexaと連携することでこれを実現する可能性は多いにあります。

特にハブ機能が必要な場合、よくわからない会社のものは使いたくないし、とりあえず必ず使うAmazonのものにしておけば安心というのも強いですよね。

しかし良いことばかりあるように書いてきましたが、実はこれらは理想形で青写真感がまだ強く、スマートデバイスのセットアップには専用のハブが必要なことがあったり、専用ハブを利用しない場合にスマートホームデバイスで利用できない機能があったりと問題もあります。

スマートホームデバイスの企画として今後主流となるのがZigbeeであるとも限らないため、Echo Plusを今選択したとしても、あまり役に立たなかったというこのになる可能性もゼロではありません。

Echo Plusのメリット・デメリットは?

Echo Plusの最大のメリットは、スマートホームデバイスとの連携を簡単にしてくれる可能性が大いにあることです。

ツイーターのサイズもEchoに比べれば若干大きいですが、それほど大きな違いではないため、これを理由に積極的にEcho Plusを選択する理由にはならないかもしれませんね。

一方でデメリットは価格差とカラーバリエーション

Echoは11,980円でEcho Plusは17,980円と、Echoから比べると6,000円高くなっています。

カラーバリエーションも、Echo Plusは無機質な感じの3色展開ですが、Echoはファブリックの表面素材を採用したものもあり、かつEcho Plusよりも小型のため、より自然に部屋になじみます。

Echo Plusがオススメなのはどんな人?

スマートホームのハブをAmazon エコーシリーズに今後集約するんだという、先行投資を行いたい人向けですね。もちろん現状でZigbeeに対応しているデバイスを利用している人は、すぐに得られる利点もあるでしょう。

本当に活用できるのであれば、価格差6,000円の価値差は大いにあります。

筆者は実際にAmazon Echo Plusを購入してZigbee対応デバイスセットアップを行いましたが、これがとても楽で感動しました。

しかし現状であまりスマートホームを活用する予定はなく、もしくは予定はあるが今後の動向を見守ってどうするか決めて行きたいというのであれば、Echoを選択するのが最適かと思います。

Amazon Echo Plusはこんな人にオススメ

  • 音質は少しでも良いほうがうれしい
  • スマートホームデバイスを活用している、する予定がある
  • スマートホームデバイスのハブを集約してスッキリさせたい

Amazon Echoはこんな人にオススメ

  • 少しでも安いほうが良いが、最低限の音質は確保したい
  • Amazon Ehoデバイスを目立たずオシャレに設置したい

なお、当サイトではその他にも色々なAmazon Echoの情報をまとめています。以下の記事から関連記事をたどれるので、ぜひ参考にしてください。

Amazonが送り出すスマートスピーカー、それがAmazon Echoシリーズ。当サイトではアマゾンエコーに関する色々な情報をまとめています。 関連する記事について以下で詳しく解説し...
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コメント

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